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LXC(Linux Containers)の概要

投稿日:2014/07/25カテゴリー:仮想化

どうも、ガシMAXです。

 

最近ではスタンダードなキーワードと言っても過言ではない仮想化。

VMware、Xen、Hyper-Vなど、色々ありますが、最近目にする機会が

あったLXC(Linux Containers)を紹介します。

 

仮想化というと、一般的にホストOS型、ハイパーバイザー型といったものに

分類され、前述したVMwareやXenもこれらに分類されます。

これらの仮想化の考え方は、ホストOS(またはハイパーバイザー)上に複数の

異なるOS環境(ゲストOS)を構築するというのが基本です。

これらはホストOSとゲストOSを完全に分離できるといったメリットがあり

ますが、ハードウェアを演算によってエミュレートするため、オーバーヘッド

が必要になるというデメリットもあります。

 

一方、LXCはホストOS上にゲストOSを作るという概念ではなく、OSが利用する

各種リソースやプロセスをコンテナという単位で環境を分離することにより、複数の

環境を並立させるという概念になります。

所詮ひとつのOS内をコンテナとして区切っているだけ(かなり極端に言ってますが)なので、

ハードウェアをエミュレートする必要がありません。

そのため、ホストOS型やハイパーバイザー型に比べると、パフォーマンスの低下は少ない

のが特徴です。

逆に、ゲストOSを作るわけではないので、ホストOSとは別のOSの仮想マシンを構築する

といった使い方はできません。

 

まとめると。。

 

【ホストOS、ハイパーバイザー】

特徴

・異なるOS環境(ゲストOS)を構築可能

・各環境間の独立性が高い

パフォーマンス

・オーバーヘッドが必要なため、パフォーマンスは低下しやすい

 

【LXC】

特徴

・単一のOS内で環境を分離

・ライトな使用方法に向いている(厳密に単体OSと同様の自由度や機能を求めないケース)

パフォーマンス

・オーバーヘッドが不要なため、パフォーマンスの低下は少ない

 

以上、LXCの概要をざっくり説明しましたが、いかがでしょうか?

機会があれば、使ってみてください。

 

では。

 

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